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 11/04/2007

自動車部会「トヨタ自動車アルトナ工場、メルボルン・モーターショー見学会」を開催

トヨタ自動車オーストラリアのアルトナ工場を見学する自動車部会メンバー

 シドニー日本商工会議所自動車部会(部会長=桜井宣行・トヨタ自動車オーストラリア)は2007年3月6日、ビクトリア州にあるトヨタ自動車オーストラリアのアルトナ工場、また、メルボルンで開催されているモーターショーの見学会を行った。オーストラリアの自動車市場においてシェアナンバーワン(約21%)を誇るトヨタの強さの秘訣、カムリ、オーリオといった新生産ラインの運営状況などを把握するために開催された今回の見学会には、14人が参加した。

▼進む同社のグローバル戦略
 今回の見学会では、まず、トヨタ自動車オーストラリアの篠崎達雄専務取締役から、同社の事業概要、今後の戦略等について話を聞いた。篠崎氏は、「アルトナ工場は生産台数の増加を目指し、昨年、工場に再投資を行い年間8万台から11万3千台にまで生産台数を伸ばしている。今年はさらに上の14万2千台の生産を目指している」と、同工場における増産計画を話した。現在、同工場から生産される製品の約6割が中近東を中心に輸出されており、同社は、国内市場だけではなく、海外市場も視野に入れたグローバル経営へと移り変わってきている。
 この背景には、輸入関税の低下、韓国車の低価格構成等により、豪州への輸入車が急増していることがあげられる。「オーストラリア産の車を輸出するようになったのは1996年から。97年時の輸出車の製品不備率は2.3%だったが、品質管理の徹底を図ることで、現在は0.12%までその割合を下げることができた。『カイゼン』『ジリツ』といったトヨタ方式を代表する言葉は、この工場でも共通の言葉となっている」と、篠崎氏は同社の競争力向上のために努めてきた品質管理体制の強化・徹底について説明した。

▼90秒で1台、1日600台の製造工程
 その後、昨年のカムリのモデルチェンジに伴いリニューアルされた工場を見学。ボディーの製造ライン、塗装、車体の組立ラインを見て回った。マルチカルチャリズムの豪州らしく、工場内の労働者の国籍は約80カ国に及ぶ。そのため、英語による会話ができない社員も25%おり、このような状況で「お客様に最高の商品を提供する」という同社のミッションを達成するための方法が「絵」によるイメージ戦略だった。「車体に傷を付けないための正しい服装とはどういうものなのか、工場内で守らなければならないルールとは何か、など、何がよくて何がだめなのかを絵によって表現し、ルール化させることで、従業員の意識改革を進めている」と日本から派遣されたコーディネーターがいうように、現場から生まれた小さな知恵が、90秒で1台のペース、1日600台の生産を実現させている。
 工場見学後、メルボルン・エキシビジョンセンターで行われたモーターショーを見学。過去最大の販売台数が予測されている今年度のオーストラリア国内市場とあり、各社のコンセプトカーなどが数多く展示されていた。

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