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 23/06/2006

特別講演会「成功する経営・経営戦略」を開催
 −気付きの教育〜人が成長してこそ企業が成長する〜−

特別講演会「成功する経営・経営戦略」に56人が参加 シドニー日本商工会議所(会頭=小林啓晃・豪州新日鉄)は6月16日、ジェトロ・シドニーセンターで特別講演会を開催、56人が参加した。

 今回のテーマは、「成功する経営・経営戦略〜松下幸之助に学ぶリーダー論〜」。松下電器産業を巨大カンパニーに成長させた松下幸之助氏の下で22年間に渡り、直接指導を受けたPHP総合研究所代表取締役社長の江口克彦氏を日本から講師として招き、松下氏の経営哲学、人材育成法などについて学んだ。

▼経営者に必要なことは「冷静な判断と情」
 江口氏は、松下氏とのエピソードを交えながら経営者に求められる資質として、「冷静な判断、そして、最後に情を付け加えること」を紹介。企業を成長させていくためには、様々な決断の場面に遭遇する。いかなる場でも冷静な判断をすることの重要性と、それにより被害を受ける社員等に対するフォローの大切さを強調した。

松下氏とのエピソードを交えながらリーダシップ論を説明する江口氏▼「気付きの教育」が人を成長させる
 また、人材育成については、「『気付かせる』教育の実践が必要」と江口氏は言う。「教え込む教育では反発が生まれる。しかし、自身が気付いたときこそはじめて、真剣に、そして必死になって勉強する。こういう土壌を経営者が作っていくことが、実のある社員教育につながっていく」。江口氏は、「企業は人なり、人が成長しないと企業が成長することはあり得ない」と企業における人材教育の重要性を話した。

▼「語りかけ、歩み寄り」のリーダー論
 「怖さで人を圧倒させるカリスマではなく、人から好かれることがリーダーには大切なのではないか」と江口氏は言う。「松下氏の優れていたところは、社員に対して上からものを言うのではなく、同じ目線に立ち、よく話を聞き、よくものを尋ねていた。これにより、(1)部下が勉強するようになる、(2)部下がやる気を出す、(3)社長自身に情報が集まりやすくなる、(4)部下から慕われる、という4つのメリットが生まれる」と松下氏の経営手腕を話す。
 「松下氏は、人は一人ひとりが素晴らしいものをもっている、それをどう生かし、伸ばしていくかを大切にしていた。そして、こうした社員への接し方が、社員のやる気につながって松下電器の成長につながったのだと考えている」と江口氏。松下氏のリーダー論とは、人から「この人のためにがんばりたい」と思わせるものであったと説明した。

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