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 20/01/2006

機械・建設部会・自動車部会
 「トヨタ自動車オーストラリア・アルトナ工場視察会」を開催

馬場副社長から同社の戦略をヒヤリング  シドニー日本商工会議所機械・建設部会(部会長=四竈博信・IHIエンジニアリング・オーストラリア)、自動車部会(部会長=佐藤正樹・トヨタ自動車オーストラリア)は合同で11月23日、ビクトリア州にあるトヨタ自動車オーストラリアのアルトナ工場を視察、21人が参加した。
 今回、豪州市場においてもシェアナンバーワン(約21%)を誇るトヨタの強さの秘訣、新車市場が拡大する自動車業界の状況把握、さらには、FTAが進む豪州での同社の新たな戦略などを探るために実施した。

▼絵を活用した共通認識の向上策
 今回の視察では、まず、エンジンと車体の組立ラインを見学。トヨタの生産システムといえば、日本でもおなじみのかんばん方式。そのかんばん方式を豪州でどのように定着させているのか、その解決策の一つとして考案されたのが「絵」であった。
 同工場にはマルチカルチャリズムの豪州らしく、労働者の国籍は約80カ国に及ぶ。そのため、英語による会話ができない社員も25%おり、このような状況で「お客様に最高の商品を提供する」という同社のミッションを達成するための方法が「絵」によるイメージ戦略だった。「車体に傷を付けないための正しい服装とはどういうものなのか、工場内で守らなければならないルールとは何か、など、何がよくて何がだめなのかを絵によって表現し、ルール化させることで、従業員の意識改革を進めている」と高木コーディネーターがいうように、現場から生まれた小さな知恵が、105秒で1台のペース、1日500台のカムリの製造を実現させている。

▼製造の6割が輸出に
アルトナ工場前で行った参加者の記念撮影 工場視察後、馬場昭次副社長から、豪州での事業概要、今後の戦略等に関するヒヤリング、質疑応答を行った。
 現在、豪州で現地製造を行っている自動車メーカーは4社(トヨタ、GM、フォード、三菱)。年間の生産台数は約41万台、自動車産業の輸出額は47億豪ドルとなっており、その額は主要産業の小麦、牛肉を上回る。こうした状況下、同社が製造するカムリの6割強が、中近東を中心とした輸出となっている。この背景には、輸入関税の低下、韓国車の低価格構成等により、豪州への輸入車が急増していることがあげられる。同社の戦略も国内市場だけではなく、海外市場を視野に入れたものへと変わってきている。
 「カムリは日本、アメリカ、台湾、タイ、ロシア、中国などでも製造されている。FTAが進む中、各国のトヨタが、我々のライバルになるといってもよい。それぞれの強みを活かし、様々な形で東南アジアを視野に入れたマーケット戦略を立てていくことが、今後重要になってくるだろう」と馬場副社長が話すように、グローバルネットワークが進められようとしている。  
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